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死ぬほど洒落にならない怖い話 長編まとめ|邪視:見てはいけない“目”の怪異

🧠邪視とは?

「邪視」は、インターネット掲示板「2ちゃんねる」の「洒落にならない怖い話(洒落怖)」で語られた都市伝説の一つである。この怪異は、白い肌に全裸で鎌を持ち、踊るような動きをする異形の存在として描かれている。最大の特徴は、その目を見た者に強烈な精神的影響を与える点であり、目が合った瞬間に激しい希死念慮や発狂を引き起こすとされる。一度目が合えば、逃れることは困難であり、対象者を執拗に追い詰める存在として恐れられている。

📖 邪視あらすじ

物語は、主人公が冬休みに叔父の別荘に訪れるところから始まる。別荘は山の中にあり、周囲は広大な裏山に囲まれている。普段は人々が立ち入ることのない場所である。

ある日、主人公は望遠鏡を使って裏山を観察していると、山の頂上付近に異様な人物を発見する。その人物は全裸で鎌を持っており、奇妙な動きをしながら踊っているように見えた。しかし、最も恐ろしいのはその人物の目であった。その目が望遠鏡越しに主人公をじっと見つめた瞬間、主人公は強烈な精神的影響を受け、異常な恐怖感とともに心が崩壊していく。

目が合った瞬間から、主人公はその人物によって追い詰められる感覚に陥り、精神的な苦痛が次第に増していく。主人公は、次第にその目に取り憑かれているような感覚を覚え、逃れられない恐怖に囚われる。その後、主人公は邪視の影響から逃れられなくなり、精神的に追い詰められ、絶望的な状況に陥っていく。

物語の終盤では、主人公がその恐怖から逃れられないことが描かれ、視線によって引き起こされる精神的な崩壊と絶望感が強調される。邪視の力がいかにして人間の精神を壊し、追い詰めていくのかが示される恐怖の話である。

696 :その1:2008/01/17(木) 21:36:23 ID:U3a23e/90
これは俺が14歳の時の話だ。

冬休みに、N県にある叔父(と言ってもまだ当時30代)の別荘に遊びに行く事になった。
本当は彼女と行きたかったらしいが、最近別れたので俺を誘ったらしい。
小さい頃から仲良くしてもらっていたので、俺は喜んで遊びに行く事になった。
叔父も俺と同じ街に住んでおり、早朝に叔父が家まで車で迎えに来てくれて、そのまま車で出発した。
叔父は中々お洒落な人で、昔から色んな遊びやアウトドア、音楽等等教えてもらっており、尊敬していた。
車で片道8時間はかかる長旅だったが、
車内で話をしたり音楽を聞いたり、途中で休憩がてら寄り道したり、本当に楽しかった。

やがて目的地近辺に到着し、スーパーで夕食の食材を買った。そして、かなりの山道を登り別荘へ。
それほど大きくはないが、木造ロッジのお洒落な隠れ家的な印象だった。
少し下がった土地の所に、2~3他の別荘が見える。人は来ていない様子だった。

夕食は庭でバーベキューだった。普通に安い肉だったが、やっぱり炭火で焼くと美味く感じる。
ホルモンとか魚介類・野菜も焼き、ホントにたらふく食べた。白飯も飯盒で炊き、最高の夕食だった。

食後は暖炉のある部屋に行き、TVを見たりプレステ、スーファミ、ファミコンで遊んだり、
裏ビデオなんかも見せてもらって、当時●貞だったので衝撃を受けたもんだった。

深夜になると、怖い話でも盛り上がった。叔父はこういう方面も得意で、本当に怖かった。
機会があればその話も書きたいが…

ふと、叔父が思い出した様に「裏山には絶対に入るなよ」と呟いた。
何でも、地元の人でも滅多に入らないらしい。マツタケとか取れるらしいが。
関係ないかもしれないが、「近くの別荘の社長も昔、裏山で首吊ってる」と言った。
いや、そんな気味悪い事聞いたら絶対入らないしと、その時は思った。

そんなこんなで、早朝の5時ごろまで遊び倒して、やっとそれぞれ寝ることになった。

697 :その2:2008/01/17(木) 21:37:46 ID:U3a23e/90
部屋に差し込む日光で目が覚めた。時刻はもう12時を回っている。喉の渇きを覚え、1階に水を飲みに行く。
途中で叔父の部屋を覗くと、イビキをかいてまだ寝ている。寒いが、本当に気持ちの良い朝だ。
やはり山の空気は都会と全然違う。

自分の部屋に戻り、ベランダに出て椅子に座る。
景色は丁度裏山に面していた。別になんて事はない普通の山に見えた。
ふと、部屋の中に望遠鏡がある事を思い出した。
自然の景色が見たくなり、望遠鏡をベランダに持ってくる。
高性能で高い物だけあって、ホントに遠くの景色でも綺麗に見える。
町ははるか遠くに見えるが、周囲の山は木に留ってる鳥まで見えて感動した。

30分くらい夢中で覗いていただろうか?丁度裏山の木々を見ている時、視界に動くものが入った。
人?の様に見えた。背中が見える。頭はツルツルだ。しきりに全身を揺らしている。地元の人?踊り?
手には鎌を持っている。だが異様なのは、この真冬なのに真っ裸と言う事。
そういう祭り?だが、1人しかいない。
思考が混乱して、様々な事が頭に浮かんだ。背中をこちらに向けているので顔は見えない。
その動きを見て、何故か山海塾を思い出した。
『これ以上見てはいけない』と、本能的にそう感じた。
人間だろうけど、ちょっとオカシな人だろう。気持ち悪い。
だが、好奇心が勝ってしまった。
望遠鏡のズームを最大にする。ツルツルの後頭部。色が白い。
ゾクッ、としたその時、ソイツが踊りながらゆっくりと振り向いた。
恐らくは、人間と思える顔の造形はしていた。鼻も口もある。
ただ、眉毛がなく、目が眉間の所に1つだけついている。縦に。
体が震えた。1つ目。奇形のアブナイ人。
ソイツと望遠鏡のレンズ越しに目が合った。口を歪ませている。笑っている。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
目が合った瞬間叫んでいた。涙が止まらない。
とにかく死にたい。異常なまでの鬱の様な感情が襲ってきた。
死にたい死にたい…半狂乱で部屋を駆け回っていると、叔父が飛び込んで来た。

698 :その3:2008/01/17(木) 21:39:21 ID:U3a23e/90
「どうした!?」
「バケモン!!」
「は?」
「望遠鏡!!裏山!!」
叔父が望遠鏡を覗きこむ。
「~~~~~~ッ」
声にならない唸りを上げ、頭を抱え込む。鼻水を垂らしながら泣いている。
さっきよりは少し気持ちの落ち着いた俺が聞いた。
「アレ何だよ!!」
「00子~00子~」
別れた彼女の名前を叫びながら泣きじゃくる叔父。
流石にヤバイと思い、生まれて初めて平手で思いっきり人の顔をはたいた。
体を小刻みに揺らす叔父。10秒、20秒…叔父が俺を見つめてきた。
「邪視」
「じゃし?」
「いいか、俺の部屋の机の引き出しに、サングラスがあるから持ってこい。お前の分も」
「なんで(ry」
「いいから持ってこい!!」

俺は言われるままに、サングラスを叔父に渡した。
震える手で叔父はサングラスをかけ、望遠鏡を覗く。しばらく望遠鏡を動かしている。
「ウッ」と呻き、俺に手招きをする。
「グラサンかけて見てみろ」
恐る恐るサングラスをかけ覗き込む。
グラサン越しにぼやけてはいるが、木々の中のソイツと目が合った。
言い様の無い不安がまた襲ってきたが、さっきほどでは無い。
だが、心臓の鼓動が異常に早い。
と言うか、さっきの場所では無い…ソイツはふにゃふにゃと奇妙な踊り?をしながら動いている。
目線だけはしっかりこちらに向けたまま…山を降りている!?まさかこっちに来ている…!?

699 :その4:2008/01/17(木) 21:40:47 ID:U3a23e/90
「00、お前しょんべん出るか?」
「は?こんな時に何を…」
「出るなら、食堂に空きのペットボトルあるから、それにしょんべん入れて来い」
そう言うと、叔父は1階に降りていった。
こんな時に出るわけないので呆然としていたら、
数分後、叔父がペットボトルに黄色のしょんべんを入れて戻ってきた。
「したくなったら、これに入れろ」と言い、叔父がもう1つの空のペットボトルを俺に差し出した。
「いや、だからアイツ何?」
「山の物…山子…分からん。
 ただ、俺がガキの頃、よく親父と山にキャンプとか行ってたが、あぁ、あそこの裏山じゃないぞ?
 山は色んな奇妙な事が起こるからな…
 夜でも、テントの外で人の話し声がするが、誰もいない。
 そんな時に、しょんべんとか撒いたら、不思議にピタッと止んだもんさ…」
そう言うと叔父は、もう一度望遠鏡を覗き込んだ。
「グウッ」と苦しそうに呻きながらも、アイツを観察している様子だ。
「アイツな。時速何Kmか知らんが、本当にゆっくりゆっくり移動している。
 途中で見えなくなったが…間違いなく、このロッジに向かってるんじゃないのか」
「じゃあ、早く車で戻ろうよ」
「多分、無駄だ…アイツの興味を俺たちから逸らさない限りは…多分どこまでも追ってくる。
 これは一種の呪いだ。邪悪な視線と書いて邪視と読むんだが…」
「さっき言ってたヤツか…でも、何でそんなに詳しいの?」
「俺が仕事で、北欧のある街に一時滞在してた時…イヤ、俺らが助かったら話そう」
「助かったらって…アイツが来るまでここにいるの?」
「いいや、迎え撃つんだよ」

700 :その5:2008/01/17(木) 21:41:44 ID:U3a23e/90
俺は絶対にここに篭っていた方が良いと思ったが、
叔父の意見は、「ロッジに来られる前にどうにかした方が良い」と言う物だった。
あんな恐ろしいヤツの所にいくなら、よっぽど逃げた方がマシだと思ったが、
叔父さんは昔から、いつだって頼りになる人だった。
俺は叔父を尊敬しているし、従う事に決めた。

それぞれ、グラサン、ペットボトル、軽目の食料が入ったリュック、手持ちの双眼鏡、木製のバット、懐中電灯等を持って、
裏山に入っていった。
「暗くなる前にどうにかしたい」と言う叔父の考えだった。
果たしてアイツの視線に耐えられるのか?
望遠鏡越しではなく、グラサンがあるとはいえ、間近でアイツに耐えられるのか?
様々な不安が頭の中を駆け巡った。
裏山と言っても結構広大だ。双眼鏡を駆使しながらアイツを探しまわった。
叔父いわく、「アイツは俺らを目標に移動しているはずだから、いつか鉢合わせになる」と言う考えだ。

あまり深入りして日が暮れるのは危険なので、
ロッジから500mほど進んだやや開けた場所で、待ち伏せする事になった。
「興味さえ逸らせば良いんだよ。興味さえ…」
「どうやって?」
「俺の考えではまず、どうしてもアイツに近づかなければならない。
 だが直視は絶対にするな。斜めに見ろ。言ってる事分かるな?目線を外し、視線の外で場所を捉えろ。
 そして、溜めたしょんべんをぶっかける。
 それでもダメなら…良いか?真面目な話だぞ?俺らのチンコを見せる」
「はぁ?」
「邪視ってのはな、不浄な物を嫌うんだよ。糞尿だったり、性器だったり…
 だから、殺せはしないが、それでアイツを逃げされる事が出来たのなら、俺らは助かると思う」
「…それでもダメなら?」
「…逃げるしかない。とっとと車で」

俺と叔父さんは、言い様のない恐怖と不安の中、ジッと岩に座って待っていた。交代で双眼鏡を見ながら。
時刻は4時を回っていた。

701 :その6:2008/01/17(木) 21:44:14 ID:U3a23e/90
「兄ちゃん、起きろ」
俺が10歳の時に事故で亡くなった、1歳下の弟の声が聞こえる。
「兄ちゃん、起きろ。学校遅刻するぞ」
うるさい。あと3分寝かせろ。
「兄ちゃん、起きないと 死 ん じ ゃ う ぞ ! !」

ハッ、とした。寝てた??あり得ない。あの恐怖と緊張感の中で。眠らされた??
横の叔父を見る。寝ている。急いで起こす。叔父が飛び起きる。
腕時計を見る。5時半。辺りはほとんど闇になりかけている。冷汗が流れる。
「00、聴こえるか?」
「え?」
「声…歌?」
神経を集中させて耳をすますと、右前方数m?の茂みから声が聞こえる。
だんだんこっちに近づいて来る。民謡の様な歌い回し。何言ってるかは分からないが、不気味で高い声。
恐怖感で頭がどうにかなりそうだった。声を聞いただけで、世の中の何もかもが嫌になってくる。
「いいか!足元だけを照らせ!!」
叔父が叫び、俺はヤツが出てこようとする茂みの下方を懐中電灯で照らした。
足が見えた。毛一つ無く、異様に白い。体全体をくねらせながら近づいてくる。
その歌のなんと不気味な事!!一瞬思考が途切れた。

702 :その7:2008/01/17(木) 21:45:39 ID:U3a23e/90
「あぁぁっ!!」
「ひっ!!」
ヤツが腰を落とし四つんばいになり、足を照らす懐中電灯の明かりの位置に顔を持ってきた。
直視してしまった。
昼間と同じ感情が襲ってきた。死にたい死にたい死にたい!こんな顔を見るくらいなら、死んだ方がマシ!!
叔父もペットボトルをひっくり返し、号泣している。落ちたライトがヤツの体を照らす。
意味の分からないおぞましい歌を歌いながら、四つんばいで、生まれたての子馬の様な動きで近づいてくる。
右手には錆びた鎌。
よっぽど舌でも噛んで死のうか、と思ったその時、
「プルルルルッ」
叔父の携帯が鳴った。
号泣していた叔父は何故か放心状態の様になり、ダウンのポケットから携帯を取り出し見る。
こんな時に何してんだ…もうすぐ死ぬのに…と思い、薄闇の中、呆然と叔父を見つめていた。
まだ携帯は鳴っている。プルルッ。叔父は携帯を見つめたまま。ヤツが俺の方に来た。
恐怖で失禁していた。死ぬ。
その時、叔父が凄まじい咆哮をあげて、地面に落ちた懐中電灯を取り上げ、
素早く俺の元にかけより、俺のペットボトルを手に取った。
「こっちを見るなよ!!ヤツの顔を照らすから目を瞑れ!!」
俺は夢中で地面を転がり、グラサンもずり落ち、頭をかかえて目をつぶった。

ここからは後で叔父に聞いた話。
まずヤツの顔を照らし、視線の外で位置を見る。
少々汚い話だが、俺のペットボトルに口をつけ、しょんべんを口に含み、
ライトでヤツの顔を照らしたまま、しゃがんでヤツの顔にしょんべんを吹きかける瞬間目を瞑る。霧の様に吹く。
ヤツの馬の嘶きの様な悲鳴が聞こえた。さらに口に含み吹く。吹く。ヤツの目に。目に。

703 :その8:2008/01/17(木) 21:46:49 ID:U3a23e/90
さっきのとはまた一段と高いヤツの悲鳴が聞こえる。だがまだそこにいる!!
焦った叔父はズボンも下着も脱ぎ、自分の股間をライトで照らしたらしい。
恐らくヤツはそれを見たのだろう。
言葉は分からないが、凄まじい呪詛の様な恨みの言葉を吐き、くるっと背中を向けたのだ。
俺はそこから顔を上げていた。叔父のライトがヤツの背中を照らす。
何が恐ろしかったかと言うと、
ヤツは退散する時までも、不気味な歌を歌い、体をくねらせ、ゆっくりゆっくりと移動していた!!
それこそ、杖をついた高齢の老人の歩行速度の如く!!
俺たちはヤツが見えなくなるまで、じっとライトで背中を照らし見つめていた。
いつ振り返るか分からない恐怖に耐えながら…

永遠とも思える苦痛と恐怖の時間が過ぎ、やがてヤツの姿は闇に消えた。

俺たちはロッジに戻るまで、何も会話を交わさず黙々と歩いた。
中に入ると、叔父は全てのドアの戸締りを確認し、コーヒーを入れた。
飲みながら、やっと口を開く。
「あれで叔父さんの言う、興味はそれたって事?」
「うぅん…恐らくな。さすがに、チンコは惨めなほど縮み上がってたけどな」
苦笑する叔父。
やがてぽつりぽつりと、邪視の事について語り始めてくれた…

704 :その9:2008/01/17(木) 21:47:33 ID:U3a23e/90
叔父は仕事柄、船で海外に行く事が多い。詳しい事は言えないが、いわゆる技術士だ。

叔父が北欧のとある街に滞在していた、ある日の事。
現地で仲良くなった通訳も出来る技術仲間の男が、面白い物を見せてくれると言う。
叔父は人気の無い路地に連れて行かれた。
ストリップとかの類かなと思っていると、路地裏の薄汚い小さな家に通された。
叔父は中に入って驚いた。外見はみすぼらしいが、家の中はまるで違った。
一目で高級品と分かる絨毯。壺。貴金属の類…香の良い香りも漂っている。
わけが分からないまま叔父が目を奪われていると、奥の小部屋に通された。
そこには、蝋燭が灯る中、見た目は60代くらいの男が座っていた。
ただ異様なのは、夜で家の中なのにサングラスをかけていた。
現地の男によれば、『邪視』の持ち主だと言う。

邪視(じゃし)とは、世界の広範囲に分布する民間伝承、迷信の一つで、
悪意を持って相手を睨みつける事によって、対象となった被害者に呪いを掛ける事が出来るという。
イビルアイ(evil eye)、邪眼(じゃがん)、魔眼(まがん)とも言われる。
邪視の力によっては、人が病気になり衰弱していき、ついには死に至る事さえあるという。

叔父はからかい半分で説明を聞いていた。この男も、そういう奇術・手品師の類であろうと。
座っていた男が、現地の男に耳打ちした。
男曰く、「信じていない様子だから、少しだけ力を体験させてあげよう」と。
叔父はこれも一興と思い承諾した。また男が現地の男に耳打ちする。
男曰く、
「今から貴方を縛りあげる。誤解しないでもらいたいのは、それだけ私の力が強いからである。
 貴方は暴れ回るだろう。私はほんの一瞬だけ、私の目で貴方の目を見つめる。やる事はただそれだけだ」

705 :その10:2008/01/17(木) 21:48:34 ID:U3a23e/90
叔父は、恐らく何か目に恐ろしげな細工でもしているのだろう、と思ったという。
本当に目が醜く潰れているのかもしれないし、カラーコンタクトかもしれない。
もしくは、香に何か幻惑剤の様な効果が…と。
縛られるのは抵抗があったが、友人の現地の男も、本当に信頼出来る人物だったので応じた。
椅子に縛られた叔父に男が近づく。友人は後ろを向いている。
静かにサングラスを外す。叔父を見下ろす。

「ホントにな、今日のアイツを見た時の様になったんだ」
コーヒーをテーブルに置いて、叔父は呟いた。
「見た瞬間、死にたくなるんだよ。瞳はなんてことない普通の瞳なのにな。
 とにかく、世の中の全てが嫌になる。見つめられたのは、ほんの1~2秒だったけどな。
 何かの暗示とか、催眠とか、そういうレベルの話じゃないと思う」

友人が言うには、その邪視の男は、金さえ積まれれば殺しもやるという。
現地のマフィア達の抗争にも利用されているとも聞いた。

叔父が帰国する事になった1週間ほど前、邪視の男が死んだという。
所属する組織のメンツを潰して仕事をしたとかで、抹殺されたのだという。
男は娼婦小屋で椅子に縛りつけれれて死んでいた。床には糞尿がバラ巻かれていたと言う。
男は凄まじい力で縄を引きちぎり、自分の両眼球をくり抜いて死んでいたという。

706 :その11、終わり:2008/01/17(木) 21:49:23 ID:U3a23e/90
「さっきも言った様に、邪視は不浄な物を嫌う。
 汚物にまみれながら、ストリップか性行為でも見せられたのかね」
俺は一言も発する気力もなく、話を聞いていた。さっきの化け物も、邪視の持ち主だっという事だろうか。
俺の考えを読み取ったかのように、叔父は続けた。
「アイツが本当に化け物だったのか、ああいう風に育てられた人間なのかは分からない。
 ただ、アイツは逃げるだけじゃダメな気がしてな…だから死ぬ気で立ち向かった。
 カッパも、人間の唾が嫌いとか言うじゃないか。
 案外、お経やお守りなんかよりも、人間の体の方が、ああいうモノに有効なのかもしれないな」
俺は話を聞きながら、弟の夢の事を思い出して話した。弟が助けてくれたんじゃないだろうか…と。
俺は泣いていた。
叔父は神妙に聞き、1分くらい無言のまま。やがて口を開いた。
「そういう事もあるかもしれないな…00はお前よりしっかりしてたしな。
 俺の鳴った携帯の事、覚えてるか?あれな、別れた彼女からなんだよ。
 でもな、この山の周辺で、携帯通じるわけねぇんだよ。見ろよ。今、アンテナ一本も立ってないだろ?
 だから、そういう事もあるのかも知れないな…
 今すぐ、山下りて帰ろう。このロッジも売るわ。早く彼女にも電話したいしな」
叔父は照れくさそうに笑うと、コーヒーを飲み干し立ち上がった。

📚出典と派生・類似伝承

「邪視」の起源は、2008年に2ちゃんねるに投稿された怪談である。この話では、主人公が冬休みに叔父の別荘を訪れた際、裏山で異形の存在を望遠鏡で目撃し、目が合ったことで精神的異常をきたす様子が描かれている。この話は、ネット上で広まり、「洒落怖」の代表的な話として知られるようになった。

類似する都市伝説としては、「くねくね」が挙げられる。「くねくね」もまた、白い異形の存在であり、見た者に精神的異常をもたらすとされる点で共通している。また、世界各地の民間伝承においても、他人への嫉妬や悪意が視線に乗り、それによって病気や不幸を招く存在として「イビルアイ」や「邪眼」が知られており、「邪視」との関連性が指摘されている。

🎬メディア登場・現代への影響

「邪視」は、漫画『ダンダダン』に登場するキャラクターの元ネタとしても知られている。同作では、邪視の特徴である白い肌や精神攻撃の能力が色濃く反映されており、読者に強烈な印象を与えている。また、漫画『洒落にならないネット掲示板百物語~都市伝説コミック怪談集~』にも「邪視」が収録されており、都市伝説としての知名度を高めている。

🔍考察と文化的背景

「邪視」は、他人への嫉妬や悪意が視線に乗り、それによって病気や不幸を招く存在とされる「イビルアイ」や「邪眼」など、世界各地の民間伝承と共通する要素を持っている。これらの伝承では、視線による呪いや災厄が信じられており、「邪視」もその一形態と考えられる。

また、心理学的な観点からも、他人からの否定的な視線や評価が個人に与える心理的影響についての研究が進められており、「邪視」は単なる迷信ではなく、実際に人々に影響を及ぼす可能性があるとされている。

🗺️出現地点

「邪視」の物語では、主人公が叔父の別荘を訪れた際、裏山で異形の存在を目撃する。具体的な地名は明示されていないが、山間部や人里離れた場所での目撃談が多く、自然と人間の境界に存在する怪異として描かれている。

📎関連リンク・参考資料

💬編集者コメント・考察

「邪視」は、視線による呪いや災厄という古くからの信仰と、現代のインターネット文化が融合した都市伝説である。その恐怖は、単なる怪異の存在だけでなく、視線や評価といった人間関係における心理的な不安を反映している。また、「邪視」が登場する作品では、視線の力が物語の鍵となっており、読者に深い印象を与えている。

このように、「邪視」は古今東西の信仰や心理学的な要素を取り入れた、現代的な都市伝説として位置づけられる。その背景には、人間の根源的な恐怖や不安があり、今後も多くの作品で取り上げられることが予想される。

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