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【意味が分かると怖い話・短編集2】|読むほどゾッとする短編7選

2025年5月11日

本記事では、日常に潜む違和感から生まれる「意味がわかると怖い話」を厳選して7つ紹介する。それぞれに解説を添え、読者が“本当の恐怖”に気づけるようにしている。
有名な作品からオリジナルまで取りそろえ、各話の後に“怖さの真相”を解説している。
通勤中や寝る前に、ぜひ一人で読んでいただきたい。

📘1. 【おばあちゃんの引き出し】

祖母が亡くなり、遺品整理を手伝っていた。祖母の部屋のタンスの引き出しには、整然と並んだ日記帳があった。手に取って読んでみると、日付が昨日になっていた。

「◯◯(私)が今日も引き出しを開けた。静かに閉めた。いい子だ」

怖くなって引き出しを閉めた。

📘2. 【手紙の主】

ある日、ポストに古い筆跡の手紙が届いた。「あの日、助けてくれてありがとう。あの声がなかったら、私は電車に飛び込んでいた」

身に覚えがなかったが、なんとなく嬉しくなった。

しかし、裏にはこう書かれていた。

「君に助けられた私は、次は君を助けに来るね。今度は“あの子”を連れて」

📘3. 【犬の声】

隣の家の老夫婦がずっと可愛がっていた柴犬が、数ヶ月前に亡くなった。
最近、その家から夜になると「ワンワン」と小さな鳴き声が聞こえるようになった。

犬が恋しくて、声が聞こえた気がするんだろうと勝手に思っていた。

でも昨日、奥さんが笑って言った。

「変なのよ、あの子、死んだのに今もごはんだけ減るの」。

📘4. 【姉の目覚まし】

姉は大学に通うため、県外で一人暮らしをしていた。帰省してきたある日、「またアラームが夜中に鳴るんだよ」と言い出した。

それは午前3時ぴったりにセットされていて、誰が止めても翌日にはまた勝手にセットされているという。

「しかも最近は鳴る前に、部屋のどこかで小さく“ピッ”って音がしてから鳴るの」

母がポツリと漏らした。

「その音、昔、家でお父さんが亡くなる直前に聞こえたよね」

📘5. 【夜の音】

夜中、アパートの自室で音がした。コンッ、コンッという木の棒を叩くような音が、しばらく続いていた。

最初は隣の部屋かと思った。でも次の日、管理人に聞くと「隣は今空室ですよ」と言われた。

音はそれ以来、毎晩同じ時間に鳴る。

試しに録音してみたら、音のあとに小さくこう聞こえた。

「いーち、にーい、さーん……まーだだよ」

📘6. 【空白の電話帳】

古い実家を片づけていたら、分厚い電話帳が出てきた。昔の地域ごとの冊子タイプのやつだ。懐かしくなってページをめくっていくと、あるページだけ、すべての名前がマジックで塗りつぶされていた。黒いインクの間から、かすかに読めた文字があった。「佐々木家 全滅」。最後のページには手書きでこうあった。「電話に出た人から順に塗りつぶす」

📘7. 【深夜の扉】

大学生の恵は、実家に帰省していた。ある晩、家族が寝静まった頃、部屋の扉をノックする音が聞こえた。最初は夢だと思ったが、何度も繰り返し聞こえる。恵は恐る恐る扉を開けたが、誰もいなかった。

次の夜も同じ音がし、恵は再び扉を開けてみたが、やはり誰もいない。その時、母親が近づいてきて言った。

「また、あの音がしたでしょう?」

恵は驚き、「どうしてわかるの?」と尋ねた。母親は静かに言った。「あれ、あなたが小さい頃にもよく聞いた音よ。おじいちゃんが亡くなる前夜にも、同じ音がしたの。」

その夜、恵は勇気を出して扉を開けてみたが、何も変わらなかった。しかし、翌朝、母親が見せてきた家族写真の中に、恵が知らない人物が写っていた。その人物は、過去に亡くなった人々と関係があるというのだ。

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