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地球人はすでに宇宙人の星に行っていた!?『セルポ計画』の謎

2025年5月6日

🧠セルポ計画とは?

「セルポ計画(Project Serpo)」とは、1965年にアメリカ政府と地球外生命体との間で秘密裏に行われたとされる交換プログラムのことである。この説は主に2005年ごろからアメリカのUFO研究コミュニティを中心に広まり、今日でも根強い支持を持つ現代神話・陰謀論のひとつだ。

この伝説によれば、1947年のロズウェル事件で墜落したUFOから回収されたエイリアン(通称:エベン=EBEN)が、アメリカ側に自分たちの母星「セルポ(Serpo)」の存在を明かし、やがて人類とエベンとの文化交流を目的としたミッションが計画されたという。その結果、1965年に12人のアメリカ空軍兵が選ばれ、エベンの母星セルポへ旅立ったとされている。

セルポ星は、地球から約39光年離れたゼータ・レティキュライ星系に存在すると言われており、地球とは大気・重力・日照条件がまったく異なる惑星だ。伝説によれば、彼らはセルポで13年間にわたって生活し、地球に戻ったのはわずか8人だったという。残りの4人は現地で死亡あるいはセルポ星に残留したとされる。帰還者たちは政府の厳重な管理の下、死ぬまで隔離されながら証言を残したと語られている。

このストーリーは2005年に匿名の人物「アノニマス(Anonymous)」によって暴露されたEメール群により広まりを見せた。Eメールの内容は、元米空軍情報部員を名乗る人物が、自らが保有する「機密文書」に基づいて公表したとされており、その詳細な記述と信憑性の高そうな言い回しから、オカルト界・UFO研究界に大きな波紋を呼んだ。

しかしながら、米国政府はこの計画の存在を一切認めておらず、また匿名情報であることから、事実性には大きな疑問が残る。ただし、「エリア51」や「MJ-12(マジェスティック12)」、ロズウェル事件などとともに語られることが多く、アメリカのUFO神話体系の中でも中核的な位置づけを持つストーリーとなっている。

セルポ計画の魅力は、「地球外知的生命体との文化交流」「極秘任務」「帰還兵の謎の死」など、SF映画さながらの要素を多く含んでいる点にある。単なるUFO目撃談ではなく、ミリタリーSFと政府陰謀論をミックスしたこの物語は、現代の陰謀論やサブカルチャーにも多大な影響を与え続けている。

🕒 セルポ計画:タイムライン

年代出来事・内容
1947年ロズウェル事件発生。ニューメキシコ州ロズウェル近郊にUFOが墜落したとされる。米軍が回収したと噂される宇宙人の生存者「EBE-1(イービーワン)」が、後にセルポ星の存在を示唆したとされる。
1952年EBE-1がアメリカ政府にセルポ星との通信装置を提供し、交換計画の提案がなされたとされる。
1965年セルポ星から宇宙人(エヴェンズ/Ebens)が地球に再来。12人の地球人(10男性・2女性)を選出し、セルポ星へ“交換留学”を行うミッションが始まる。
1965〜1978年地球人チームは約13年間セルポ星に滞在。科学・文化・生物環境を学び、一部は現地に適応し死亡または定住。一部は帰還したが、健康被害や精神的不調を訴えたとされる。
1978年帰還メンバー(8人とも6人とも言われる)が地球に戻る。以降、軍による隔離・報告書作成が続く。
1980年代米国防総省や情報機関内で極秘裏に報告書「Project Serpo Report」が存在すると噂され始める。公には一切存在が否定される。
2005年11月「Anonymous」と名乗る元政府関係者が、UFO関連メーリングリスト“Serpo.org”にてリークを開始。具体的な内容・日記・構成員情報などが断続的に投稿される。
2006年以降海外UFO研究家や陰謀論系YouTuber・作家がセルポ計画を紹介し、人気に火がつく。日本でも都市伝説・オカルト系で注目を集める。
2020年代ネット文化・SNSで再び注目。AI生成映像やドキュメンタリー系コンテンツでセルポの映像化がされ、若年層にも広がる。SF作品やアニメで「セルポ的設定」が頻出。

📚出典と派生・類似伝承

  • 起源:2005年、UFO研究者ヴィクター・マルシェッティの影響を受けたとされる人物が、「Serpo.org」というサイトでリーク文書を公開。
  • 関連する他の都市伝説
    • ロズウェル事件(1947):UFO墜落説の最有力事件で、セルポ計画の発端とされる。
    • MJ-12(マジェスティック12):政府と異星人との秘密協定を結んだとされる極秘組織。
    • ドゥルセ基地:アメリカ・ニューメキシコ州に存在するとされる、異星人との共同地下施設。

🎬メディア登場・現代への影響

  • ドキュメンタリー:UFO関連のドキュメンタリーで「セルポ計画」の名前が登場することがある(例:『Ancient Aliens』シリーズ)。
  • アニメ・漫画
    • 『ダンダダン』:主要キャラが遭遇する宇宙人の設定が「セルポ星人」に由来している。
  • ポップカルチャー:宇宙人との交流や交換留学という設定はSF作品にも度々登場(例:『未知との遭遇』『X-Files』)。層にも再注目された。

🔍考察と文化的背景

セルポ計画は、「政府が隠している宇宙人との接触」という定番のモチーフに基づいており、以下のような文化的背景を反映している:

  • 冷戦期の秘密主義:情報統制と核開発競争が極まった時代に生まれた陰謀論文化。
  • 信頼の崩壊:政府や科学者への不信が、極端なシナリオ(異星人との密約など)を受け入れさせる土壌に。
  • インターネット文化の影響:匿名掲示板から爆発的に広まった点は、現代の「拡散型都市伝説」ともいえる。

🗺️出現地点

ロズウェル(ニューメキシコ州):セルポ計画の発端とされるUFO墜落現場。

アメリカ政府関連施設(説含む)

  • グルーム・レイク(エリア51)
  • ホワイトサンズ基地
  • ドゥルセ地下基地

📎関連リンク・参考資料

💬編集者コメント・考察

セルポ計画は、単なる陰謀論を超え、SFの題材や文化的モチーフとして昇華された稀有な事例である。
交換留学という“善意ある異星人”という設定は、戦争や争いに疲れた時代の人類が無意識に求めた理想像とも言えるかもしれない。
現代の創作にも影響を与えており、『ダンダダン』のような作品を通じて若い世代にも語り継がれている。

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