✒️引き継ぎが終わってないでしょ?
退職の意思を伝えても、会社は引き継ぎを理由に引き止めてくる。
何度も予定が延ばされ、次第に“辞める”という選択そのものが許されない空気になっていく──。
これは、“引き継ぎ”を盾にして退職の自由を奪う、違法すれすれの常套手段である。
誰もが陥る可能性のあるこの“出口のない地獄”について、今こそ知っておくべきだ。
🧠この記事でわかること
- 退職を引き延ばす“引き継ぎ地獄”の実態
- 引き継ぎを理由に辞めさせない職場の心理
- 退職は「引き継ぎ完了」と無関係であるという法的根拠
📖終わらない引き継ぎ地獄の体験談
IT系ベンチャーで働いていた私は、やりがいのある仕事に就いていたが、
慢性的な人手不足、度重なる徹夜作業、心ない上司の言葉に限界を感じていた。
ようやく転職先が決まり、3か月前に退職願を提出した。
直属の上司は「お疲れ様、引き継ぎよろしくね」と快く送り出してくれる…かに見えた。
ところが、それからが地獄の始まりだった。
引き継ぎ相手の担当が決まらない。
業務マニュアルの作成を一から押し付けられる。
「それくらい口頭で伝えて」と言われていたのに、今度は「書面で残せ」と言われる。
指導中に担当者が異動になり、「一からやり直し」と言い渡される。
そのたびに退職予定日はズラされ、「この日までに仕上げて」と再設定されるが、
新担当が現れるたびに振り出しに戻されるのだ。
そして最終的に言われた言葉が、こうだった。
「このプロジェクト、お前しかわからないだろ? 辞めるとか無責任すぎない?」
気づけば、私は本来退職していたはずの月を超えて、
見えない“引き継ぎノルマ”に縛られ続けていた。
🔍なぜ「引き継ぎ」で退職できないと言われるのか?
- 引き継ぎ完了の基準が曖昧で、終わりが見えない
- 上司が退職を“交渉”と勘違いしている
- 人手不足を理由に、退職を引き延ばそうとする
- 「責任感があるなら引き継げるはず」と精神論を押し付ける
- 最終的に退職予定日を一方的にズラされる
⚖️法律上、引き継ぎは“辞めない理由”にならない
労働者には民法上「2週間前に意思表示すれば退職できる」権利がある。
たとえ引き継ぎが終わっていなくても、会社が退職を拒否することはできない。
また、業務が属人化しているのは会社の管理責任であり、個人に押し付けるのは本末転倒だ。
✅引き継ぎプレッシャーに耐える必要はない
真面目な人ほど、「迷惑をかけてはいけない」と我慢してしまう。
しかし、引き継ぎのゴールを会社側が決めている限り、終わる日はこない。
辞める決断に必要なのは「相手の都合」ではなく、自分の意志だけである。
🚪どうしても無理なら「退職代行」で抜け出す選択を
もし精神的に追い詰められているなら、
退職代行という手段も有効だ。
退職日を法的に守ってくれる弁護士監修のサービスなら、
引き継ぎによる引き止めもすべて会社との交渉に任せられる。
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💬編集者コメント
「責任感があるからこそ、引き継ぎに手を抜けない」
──そんなまじめな人たちが、一番損をするのが今の職場環境だ。
会社は、「辞められると困る」から、引き継ぎを理由に引き止める。
それを「思いやり」や「迷惑をかけたくない」という気持ちで引き受け続けると、
どこまでもつけ込まれるのが現実だ。
退職とは、“お願い”ではなく“通知”である。
勇気を持ってその一歩を踏み出したあなたが、報われる社会であってほしい。
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