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【ポケモン都市伝説】|MissingNo.(欠番)は“腐ったポケモン”だった?:データの幽霊とデジタル生命の闇

🧠MissingNo.(欠番)とは

MissingNo.(ミッシングナンバー)とは、初代ポケモン(『ポケットモンスター 赤・緑・青』および『ピカチュウ』)で発見された、未登録ポケモンのデータを示すバグキャラである。
その名の通り「Missing Number(欠番)」を意味し、プレイヤーが特定の手順を踏むことで遭遇可能となる。

遭遇時には画面が乱れ、異常なグラフィックとバトル挙動が発生する。このバグを利用すると、アイテムを無限に増殖させたり、レベルを簡単に上げたりすることができたため、一部では裏技の神様のように扱われていた。

ただし、この現象の“内部的な理由”は解析済みである。

  • ゲームには151体のポケモンの他に、空データを含めた200以上のエントリスロットが存在
  • 開発上の理由により、使われていないスロットが不正に読み込まれると、「MissingNo.」という存在が出現
  • 特定の手順(「シナリオ進行度に応じた野生ポケモンテーブル書き換え」)により、再現可能

だが――それでもファンは考えてしまう。
「このポケモンに、もし“物語的な正体”があったとしたら?」

📚出典と派生・類似伝承

MissingNo.の“正体”に関するファン理論は数多く存在するが、中でも有名なのが「長期間モンスターボールに入れられすぎたポケモンのなれの果て」という説である。

この説の出典・拡散ルートには以下がある:

主な出典・紹介メディア:

類似伝承:

  • ポリゴン→バーチャル化されたポケモン説
  • ロトム→電気機器に入り込んだ“データ生命”説
  • UB(ウルトラビースト)→宇宙または異次元由来の“エラー存在”

🎬メディア登場・現代への影響

MissingNo.は公式には存在しない扱いをされており、図鑑登録もなく、商品展開にも含まれていない。だが、その知名度は異常に高く、いくつかのメディアではオマージュ的に描写されている

代表的な影響:

  • ポケモン関連の動画・記事で“最恐都市伝説”の定番扱い
  • ポケモン公式では沈黙を貫くが、一部の開発者インタビューで存在が言及された
  • 『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズでは、グリッチ系のネタキャラに類似した存在あり
  • 海外ファンゲームやMOD、二次創作での登場が頻繁

🔍考察と文化的背景。

MissingNo.は単なるバグではあるが、それを「ポケモン世界における“失敗作”や“存在の歪み”」と解釈するのは非常に示唆的である。
以下のような読み解きが可能だ。

  • ポケモンは“デジタルな存在”であり、「データ保存」「転送」「デジモン化」的な性質を持つ
    → これはポケモンがボール内で“エネルギー体として変換される”公式設定と一致する
  • 長くボールに閉じ込められることで、記憶やデータ構造が崩壊し、“名前を失った存在=MissingNo.”へと変化する
  • ボールから解放されることもない、図鑑に登録されることもない、永遠に「認識されない存在」という恐怖
  • これはポケモンを道具化しすぎるトレーナー社会へのメタ批判とも取れる

このように、MissingNo.は現実世界の「デジタル時代の幽霊」という性質を持つ、ポケモン界の“サイバー妖怪”的存在といえる。

🗺️出現地点

シナリオ中に特定手順を踏むことで出現

  • 使用されるグリッチ名:「オールドマンバグ」「コーヒーグリッチ」
  • 手順:おじいさんとの会話後、特定の島(シナバー島)の右端をサーフィン
  • 表示:Lv.0〜255のランダム、名前が「M」「'M」「MissingNo.」など異常文字列

※通常のプレイでは遭遇しないが、バグ利用で再現可能。ただし、データ破損の恐れあり。

📎関連リンク・参考資料

💬編集者コメント・考察

MissingNo.の存在は、「ゲームの裏側に潜むコードの亡霊」のようなものだ。
この都市伝説は、ゲームに潜む“設計ミス”が逆に人々の想像力を刺激し、独自の神話体系を生み出した好例である。

ポケモンという世界は、あまりに広大で、整合性が取れすぎている。だからこそ、このようなバグ的存在が現れると、**かえって“そこに意味を与えたくなる”**のだろう。
もしかすると――我々の“捕まえた”ポケモンの中にも、帰れなくなった者がいるのかもしれない。

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